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Art studio * kaorino

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花の街

満開になった時の、この姿が好き。
何枚も何枚もの花びらが、重なり合う美しさ。
一枚として必要でない花びらなんてない。
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こんなにもたくさんの花びらたちが、花開く瞬間を心待ちにしていたなんて、
とても、蕾からは想像もできないけれど。



今日で、阪神淡路大震災から17年。
今年は、TVでも当時の様子がよく流れている。

兵庫出身の私は、当時、神戸からは車で40分ほど離れたところに住んでいたけれど、
あの時の揺れや、その時の、そしてその後の神戸の様子は、
今でも、鮮明に思い出す。

神戸程ではなかったけれど、時計は5時47分をさして落下し、
ピアノも、1メートルくらい床を滑った。
もの凄い恐怖は消えず、その後しばらくの間は、
飛行機や大型トラックの音さえ、地鳴りに聞こえてビクビクすごしていた。

TVから流れる、大好きな、あこがれの街の神戸の惨状には涙が止まらなかった。
その日のうちに、母達が手分けしておにぎりをたくさん握ったり、
毛布を集めに回ったり、それらをバイクで神戸に運ぶ人がいたり。
周りの大人たちが、すごい思いで神戸の人たちの為に祈り動いていた様子も、
忘れられない。

震災から半月後に、私は被災地を目の当たりにした。
戦争は知らないけれど、その焼け野原、瓦礫の山をみて戦場だと思った。
いつもは、お洒落な靴や服で行き交う人で溢れる神戸が、
皆が、スニーカーに、リュックサックで、線路を歩いていた。
その時の光景、その時に神戸の人から聞いたいろんな話、
全部、目に心に焼き付いている。

実は、震災を機に諦めた夢もあった。
でも、震災のせいではなく、それも必然であったと思う。
それよりも、今はずっと深い思いで、
今、成すべきことを与えられていることに、
感謝し誇りを持って進もうと、毎年この日が来ると思う。



先日の、お箏とフルートのデュオ「iris」のコンサートで、
「花の街」という曲を演奏しました。
中学の音楽の教科書には載っていた記憶があります。

作詞した、江間章子さんは、

「花の街」は私の幻想の街です。
戦争が終わり、平和が訪れた地上は、
瓦礫の山と一面の焦土に覆われていました。
その中に立った私は夢を描いたのです。
ハイビスカスなどの花が中空に浮かんでいる、
平和という名から生まれた美しい花の街を。
詩の中にある「泣いていたよ 街の角で……」の部分は、
戦争によってさまざまな苦しみや悲しみ
を味わった人々の姿を映したものです。
この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり、
果てしなく未来へ続く「花の街」となりました。
(教育芸術社音楽教科書より)

と書かれています。

戦後の街が、復興したように、
神戸の街が、17年たって皆の笑顔が行き交う素敵な街になったように、
東日本の被災地にも、花が咲き誇る日が来ることを願って*
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by kanon-ff | 2012-01-17 22:17 | *あのね帳*
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